ロッド

ジャッカル×シマノ ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 | 実釣インプレ

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5

ジャッカルとシマノが生み出したハイエンド・パックロッド「ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5」の実釣インプレをレビューします。
ポイズンアルティマ5ピースは、パックロッドの既成概念やイメージを覆す超ハイエンドモデル。高性能なバスロッドを単にマルチピース化しただけでなく、1ピースでは不可能なパーツ構造の自由度をフルに活用し、トーナメントスペックのロッドアクションやバランス性能を追求したモデルです。

ポイズンアルティマ5ピースの中でも1610M-5は、幅広い釣り方に対応できる定番機種。6フィート10インチのベイトロッドは、王道バーサタイルとして評価が高い番手ですね。
その分、何かに特化した性能ではありませんが、手軽に持ち運べるパックロッドだからこそ、1本でいろいろな事ができる事がメリットに。
その特徴や魅力を、実際に使ってみた印象を交えて紹介します。

ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 | 魅力と特徴

公式サイト

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5

品番 全長 継数 仕舞寸法 自重 先径 適合ルアー 適合ライン 適合PE グリップ長 テーパー カーボン含有率 定価(円)
1610M-5 2.08m 5 49.2cm 102g 1.8mm 7~21g 8~16lb - 240mm RF 99.9% 94,000

「ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5」の性能・スペックは上記の通り。ポイズンアルティマやポイズングロリアスといった1ピースの同番手と比較するとやや重量がありますが、パーツ点数が多い5ピースのロッドとしてはかなり軽量です。
後で詳しく紹介しますが、手に持った感じも非常に軽やかなバランスで、中堅価格帯のロッドとは一線を画す仕上がり。バーサタイルに扱いやすく、操作性も十分に備えたレギュラーファーストテーパーな点もいいですね。
手軽に持ち運べる利便性を優先しつつ、性能にも妥協したくない方にとって、待望のハイエンドパックロッドと言えます。

5ピースが可能にした究極のロッド構造

ポイズンアルティマ5ピースの特徴は、1本のロッドが果たす役割を5つに分離している点。1本で全てのロッドアクションや竿調子を完成させるのではなく、分離された各ピースが役割に応じて最大限のパフォーマンスを発揮するように磨き上げられています。

それは、完成された1本を5分割したのではなく、5つの役割を果たす各ピースがそれぞれフルに性能を発揮し、それが1つのロッドアクションを完成させるイメージ。優れた各ピースが、絶妙に息の合った連携・連動によって、トーナメントスペックのバスロッドアクションを実現しています。
この特殊なロッド特性は、「マルチピースUBD(アルティメットブランクスデザイン)」と「ステップレングスデザイン(不等長設計)」という2つの技術・テクノロジーで構築。他に類を見ない使用感のロッドに仕上がっています。

マルチピースUBD(アルティメットブランクスデザイン)

UBD(アルティメットブランクスデザイン)は、1ピースのシマノ・ハイエンドバスロッドに採用されていた技術。柔軟性が求められるティップやベリー、強靭な反発力が必要なバットなど、ロッドの箇所に応じた最適素材を配置するテクノロジーです。

その設計思想をより進化させた技術が「マルチピースUBD」。ロッドの役割を5つのセクションに分類し、それぞれに求められる素材を最適配置するだけでなく、採用される強化構造までも必要箇所に応じて導入されています。
具体的には、ブレを抑えたいティップ部分にはネジレ補正の「ハイパワーX」のみを採用。高い負荷から鋭く真円に戻る力が求められるバット部分には基本構造が優れた「スパイラルX」のみが採用されています。
どちらも必要とされるベリー部分は「ハイパワーX」と「スパイラルX」を両採用。1ピースのロッドの場合、全ての技術を均一に採用する必要があったのですが、必要箇所を絞る事で無駄な贅肉をそぎ落とす事に成功しました。

無駄を省き、贅肉をそぎ落とす事でロッドは軽量化されます。
実際、ポイズンアルティマ5ピースはかなり軽量。ただ、パーツ点数が多いマルチピースモデルなので、1ピースロッドと比較して単純に軽い訳ではありません。
ですが、ロッド全体が軽いだけでなく、ティップやベリーといった箇所ごとに軽量化されている点がポイント。特にティップ部分が大幅に軽量化されたことで、キャスティングやルアー操作が非常に軽やかになりました。
穂先を上向き、または下向きに構えた場合も高バランス。必要な箇所が最適に軽量化されることで、ロッドの低慣性化(操作時に受ける負荷が軽減)を実現した設計と言えます。

ステップレングスデザイン(不等長設計)

もう1つ、ポイズンアルティマ5ピースの特徴的な技術が「ステップレングスデザイン」。通常、マルチピースロッドは均等に分割されることが多いのですが、ポイズンアルティマ5ピースは意図的に各セクションの長さを変えています。
ステップレングスデザインは、各ピースの長さを変えることでロッドの曲がる起点を調節可能。ポイズンアルティマ5ピースは、1ピースロッドでは構造的に難しい、メリハリが利いたシャープな先調子を物理的に実現しています。

繊細な操作性を生み出す先調子でありつつ、1610M-5はベリーからバットまで負荷に応じてしっかりと曲がる使用感。ガチガチすぎず、柔らかすぎない絶妙なロッドアクションを実現していると感じました。

採用技術・テクノロジー

その他、ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 には次のような技術・テクノロジーが採用されています。

スパイラルXコア

スパイラルXは、従来のロッド構造を覆したシマノ独自の基本構造。通常、縦方向と横方向(必要に応じて斜め方向)のカーボンシートで作られるロッドを、スパイラルX採用モデルは縦方向のみを使用。横方向のカーボンシートを省いた分、より軽量なカーボンテープを隙間なく・重なり合う事なく巻き上げています。
角度を付けて2重にカーボンテープを巻き上げることで、ネジレやつぶれに強く、高強度かつ軽量なロッドを実現。現在のロッドは様々な技術が使われていますが、スパイラルXは基本的なロッド構造を根本的に進化させました。

そのスパイラルXに、東レ(株)のナノアロイテクノロジーによる高強度樹脂を用いた素材を採用。「スパイラルXコア」として、さらなる強度アップを実現しています。

ハイパワーX

ロッド外側にX状のカーボンテープを巻き上げ、キャスト時やファイト時のネジレを抑え込む強化構造。スパイラルXが隙間の無いブランクス構造なのに対し、ハイパワーXはX状に巻かれた補強技術として存在しています。

同種の技術は他社製品にもありますが、長年培われたシマノの技術とノウハウは別格。カーボンテープの角度や密度を要所ごとに微妙に変えることで、最適な竿調子・釣り味にも貢献しています。

フルカーボンモノコックグリップ(トライアングルシェイプ)

リールシート後方からリアグリップに対し、中空構造で一体成型された”フル”カーボンモノコップグリップを採用。竿先から伝わる感度がリアグリップ内で反響し、手元への明確な情報として伝達される軽量高感度グリップです。

加えて1610M-5は、円柱のリアグリップではなく、逆三角形状のトライアングルシェイプを採用。腕の接地面が平らで安定する為、ロッドアクションやステイ操作が快適で、フッキング時のパワーロスも軽減します。

ナノピッチ

ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープを、非常に細かいピッチでラッピングする技術。より均一な圧力でブランクスが締め上げられ、高強度化に貢献します。

高弾性・高強度素材「トレカM40X」

スパイラルXコアに適材適所で採用されている高強度高弾性カーボン素材。高強度と高弾性率化を両立させる新素材です。

Gクロスプロテクター

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 Gクロスプロテクター

▲ティップ部分のピースを差し込む第2ピースにGクロスプロテクターを採用

負荷が集中するピースの継ぎ目に、破損リスクを軽減するGクロスプロテクターを採用。1610M-5は、最も細いティップセクションを支える2番目のピースにGクロスプロテクターが施されています。

ガイドシステム

ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 は、チタンフレームのセミマイクロガイド仕様。トップ部分はトルザイト、それ以外はSiCガイドを採用しています。

外見、デザイン、使用感、用途

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5

「ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5」を実際に使ってみた使用感を紹介します。

外見、デザイン

ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 は全体的に黒を基調としたデザイン。派手過ぎない色合いでスタンダードな外観は、好き嫌いなく多くの人に受け入れやすい見た目ですね。
ですが、フラッグシップモデル「アルティマ」の名が示す通り、その仕上がりは非常にハイクオリティ。リアグリップからリールシート、ブランクスの隅々まで丁寧に作り込まれていて、各パーツのエッジ部分が光沢で鋭く輝いています。
それはメッキ感のある安っぽい光ではなく、圧倒的な品質の高さが生み出す輝き。シンプルな外観デザインを最上に際立たせ、いつまでも眺めていられるような奥深さを感じました。
悪目立ちするような自己主張は控えでありつつ、各パーツの隅々までディティールが美しく、高い所有感で満たされるロッドと言えます。

ピースの継ぎ目

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 ピースの継ぎ目

▲ピースの継ぎ目部分。ポイズンアルティマ5ピースは各セクションで採用技術が異なるので、表面加工の違いが目に付く。とは言え、仕上がりは丁寧でハイエンドなクオリティ。また、各ピースに機種名が記載されているので、複数本をまとめて持ち運ぶ場合でも迷う事が無い。

ポイズンアルティマ5ピースは、最高峰とも言えるハイエンドなパックロッド。ですが、マルチピースの宿命とも言える継ぎ目部分に段差が生じます。
マルチピースのロッドは、継ぎ目部分にある程度のゆとりが無いと、差し込んだ際にスカスカになってしまう事も。長期間快適に使用する為には、ある程度の段差ができてしまうのは仕方ないかもしれません。

確かにロッドによっては、表面加工でこうした継ぎ目を目立たなくする製品もあります。
しかし、各セクションを極限まで軽量化し、低慣性なロッドアクションを実現している特性上、過剰で余分な対応はポイズンアルティマ5ピースの設計思想に合いません。
高品質な外見に仕上がりつつも、一切の無駄が無く、マルチピースロッドの最高パフォーマンスを追求した結果と言えますね。
各ピースの継ぎ目部分に段差があるものの、その加工や処理は非常に丁寧。個人的には、見た目に不満が無い仕上がりです。

使用感、用途

ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 の使用感や適合ルアー・用途を紹介します。

使用感

ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 は、ロクテン(6フィート10インチ)のミディアムパワーなバーサタイルベイトロッド。スピナーベイトやテキサスリグを扱いやすい王道のバーサタイル特性をしっかり受け継いでいます。
さらに他シリーズの同一番手と比較して、繊細な穂先とシャープなロッドアクションに優れていると感じました。
ティップは、ハイパワーXのみという最小限の補強でネジレなどに対する剛性を保ちつつ、限界まで細く薄く軽やかな特性。ヘビーダウンショットやライトテキサスなどの底物で丁寧に誘いやすく、それでいてベリーを含めた穂先全体にはしっかりとしたパワーがあります。

つまり、ロクテンのMパワーという定番バーサタイルロッドとして普遍的な性能を持ちつつ、プラスアルファで非常に繊細な穂先操作が可能。ベイトフィネスのような超軽量リグを扱える訳ではありませんが、タフなコンディションではソフトベイトによる丁寧なアプローチが助けになってくれることも多いですね。
マルチピースで各セクションを最適に役割分担した秀逸なロッドアクションは、ポイズンアルティマ5ピースのメリットだと実感しました。

優れたロッドアクションもさることながら、1610M-5 は実釣時の持ち感が非常に快適。重心バランスがリールシートではなくバット部分のロゴ末端、POISON ULTIMAの"A"の辺りにあり、リール未装着時には「え?意外と先重りがある?」と感じてしまうかもしれません。
ですが、ロッドを上向きにスッと挙げると、バット部分の重心が手元へ流れるように覆いかぶさり、軽やかな持ち感で姿勢をキープ。ロッドを立ててワームやジグを操作する動作が快適です。
反対にロッドを下に向けると、手元のすぐ下に軽いバランサーがぶら下がるようなイメージ。トップウォーターやジャークベイト操作時に絶妙で、軽い力でロッドアクションをキープしやすい特性だと感じました。

ロッドの使い方に応じてベストなポジションに重心が変化し、道具が絶妙なアシストを発揮してくれている印象。低慣性で軽やかな穂先と相まって、さまざまなルアー動作が快適です。

用途

「ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5」は、次のようなルアーに適合します。

最適
テキサスリグ、ライトテキサス、ヘビーダウンショット、バイブレーション、ミノー・ジャークベイト、スピナーベイト、トップウォーター


ラバージグ、シャッド


ノーシンカー、クランクベイト

1610M-5 は、曲がってから復元する反発力が強い高弾性ロッドですが、負荷に対しては柔軟に追従する特性。ジャークベイトやトップウォーターといったロッドアクションを多用するルアーを扱いやすく、底物系のリグもシャープに操作しやすいロッドですね。
クセが少ないレギュラーファーストのテーパーアクションなので、ワーミングから巻物まで汎用性が高い点が魅力です。

6フィート10インチの長さがあることで、ロッド全体に負荷を分散させやすく、巻物でも比較的バラシにくいと感じました。
ただ、元に戻ろうとする反発が強めなので、アクションが大きなクランクベイトを巻き続ける際、手元にブルブルとした負担を感じやすくなってしまいます。
振動が小さめなバイブレーションやスピナーベイトを主体に広範囲を探りつつ、ピンポイントをライトテキサスやヘビーダウンショットで攻める使い方が良さそうですね。

専用ケース

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 専用ケース

ポイズンアルティマ5ピースには、専用のハードケースがハードケースが付属します。
遠征時など、旅行ケースなどに入れて持ち運ぶ場合に安心感がありますね。

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 布袋

▲ポイズンアルティマ5ピースの布袋

ハードケースに加え、各ピースを1本ずつ収納できるように区切られた布ケースも付属。ハードケースは若干かさばるので、ちょっとした釣行には布ケースだけで持ち運んでいます。
ただ、布ケースだけの場合、衝撃などによる破損が不安。自分の場合は、市販の保護クロスで布袋ごと包んでいます。
保護クロスで包んでも、専用のハードケースよりグッとコンパクトに持ち運び可能。ガッツリ移動する時はハードケースの方が安心なので、使い分けできる点が便利ですね。

パックロッド 保護クロス

▲保護クロスで包んだ布袋

※保護クロスはハードケースのようにしっかりと保護される訳ではないので、破損に繋がるリスクや取り扱いについては自己責任でお願いいたします。

キャスティング | キャストフィール、キャスタビリティ

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5

「ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5」のキャスティングについて紹介します。

キャストフィール

ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 でルアーを投げるキャストフィールは、定番のバーサタイルベイトモデルらしく快適で、クセの無い仕上がり。ピッチングやサークルキャスト、サイドキャストやフルキャストでも、そのパフォーマンスをフルに体感できます。

加えて、セクションごとの役割を明確に分離しているポイズンアルティマ5ピースは、ある意味で1ピースモデル以上にナチュラルな投げ感かもしれません。
通常の1ピースロッドが、ルアーの重みをロッド先端からバットへと伝え、十分に曲がり切った反発力でキャストするのに対し、1610M-5 は各ピースに重量を分散してロッドを曲げ込むイメージです。
キャスト時にロッド先端から曲がり、バットまで曲がり込む動作は変わらないものの、各ピースが分担する重さをそれぞれが受け持って吸収している印象。ブランクス内で力点が移動する感覚が少なく、ルアー重量による負荷を感じさせにくい、何とも言えない不思議なキャストフィールです。
少し大げさに言えば、無重力空間でロッドが自発的に曲がり、勝手にルアーをキャストするフィーリング。こうした特性こそが、ポイズンアルティマ5ピースが謳う「ロッドの低慣性化」なのかもしれません。

負荷を分散し、一連の動作としてキャストを完結させる特性は、マルチピースの継ぎ目によるパワーロスをあまり感じません。
継ぎ目の違和感が全く無い訳ではありませんが、分割数がより少ないセンターカット2ピースモデルよりも自然で快適なキャストを体感できます。
1ピースモデルに匹敵するキャスト..とも異なる、セクションごとに役割が分担されているポイズンアルティマ5ピースならではの爽快な投げ感だと思いました。

キャスタビリティ

ネジレを抑える「ハイパワーX」や、ロッドの基本構造に優れた「スパイラルX」を各ピースに最適解で採用しているポイズンアルティマ5ピースは、狙った場所にルアーを投げ込むキャスタビリティにも優れています。
ピッチングでもフルキャストでも穂先がブレにくく、ベリーからバットがしっかり粘るので、自分がコントロールした場所にバシッとキャストが決まる印象。ピンポイントを狙う場合や、タイトなトレースコースを1発で決めたい場合、かなりアドバンテージがありますね。

強いて難を言えば、他シリーズの同機種と比較して、やや穂先が繊細過ぎる点。適合ルアー範囲内であっても、重めなルアーを使用する際、若干のブレを感じました。
具体的には、底物であれば7g、スピナーベイトなら1/2oz、プラグなら18gまでがキャスト精度をフルにキープできる範囲だと思います。
..とは言えコントロールに致命的なズレが生じる程ではなく、ある程度ロッドを使い慣れていれば全く問題が無いレベル。むしろ、繊細な穂先による操作性がメリットが光りますね。

感度、操作性、フッキング、ファイト

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5

「ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5」の感度や操作性、フッキングからバスとのファイトについて紹介します。

感度

ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 は、最高峰マルチピースロッドに相応しい高感度。パックロッドである事を忘れさせるような、感度性能に仕上がっています。
底物をズル引きした際に微妙な地形変化を感じ取りやすく、タフなコンディション下の吸い込むようなアタリも十分感じ取れます。比較的小さなブレードのスピナーベイトでも、その波動を把握しやすく、前アタリもキャッチしやすいですね。
高性能なガイドシステムで感じ取った情報は、フルカーボンモノコック内部で反響させて手元に戻るので、得られる感度伝達がクリアで明確。集中力が途切れたタイミングでも、チャンスを見逃してしまう事が少ないと思いました。

ただ、1ピースモデルのハイエンドバスロッドと比べると、細やかで繊細な感度情報は限定的な印象。ハイスペックな1ピースロッドのように、非常に小さな変化までを機敏に感じ取る性能は控えめです。
これは、マルチピースだから感度面が不利...と言うより、適材適所のセクションでロッドアクションを優先した設計なのかもしれません。
実際、良く言えば「適度に高感度でマイルド」な特性で、クランクのような動きが激しいルアーを除き、巻物やロッドアクションを付けるプラグなどが扱いやすくなっています。

感度だけを優先するのであれば、ミドルグレード以上のジグロッドの方が有利かもしれません。
1610M-5 はその番手に相応しく、ロッドアクションと感度のバーサタイルなバランスを追求したモデルだと感じました。
とは言え、スタンダードクラスなバスロッドと比較すると1ランク高い感度性能。パックロッド最高峰シリーズとして、十分納得できるスペックですね。

操作性

各ピースのセクションに用いられる素材や技術を最適化し、軽やかな穂先で低慣性なロッドアクションを追求しているポイズンアルティマ5ピースは、圧倒的な操作性能を備えています。

特にティップで細かい誘いをかけるワーミングは秀逸で、今までイメージしていたバーサタイルモデルとは一線を画す仕上がり。1610M-5 は、軽量ルアーを扱うベイトフィネスモデルとは異なりますが、ライトテキサスやヘビーダウンショットなど、適合するルアーを非常に繊細な操作で操れます。
フィネス=軽量ルアーでは無く、繊細で丁寧なアプローチがフィネスである事を再認識するロッドですね。
加えて、穂先が軽量で低慣性な設計は、ロッドを立ててワームやジグ操作をする際、その存在を感じさせない無重力のような使用感。細かいシェイクや、長時間のステイといった動作もストレスなく持続させやすいと感じました。

また、ロッドを下に向けてアクションを加えるジャーキングやドッグウォークなども快適。高バランスな1610M-5は、穂先を下に向けた際の持ち感も良く、ロッドアクションによる負担が大きいルアー操作もラクチンです。
繊細なティップと負荷に対してスムーズに曲がるベリーは、元に戻ろうとする反発力が強く、キレの良いロッドアクションを生み出しやすい印象。トップウォーターやジャークベイト、ミノーなど、ルアーアクションで誘いをかける釣りが存分に楽しめます。

丁寧なワーミングによるフィネスアプローチ、ロッドアクションによるルアー操作、勿論スピナベなどのストレートリトリーブにも高相性で、トータルバランスに優れたバーサタイルモデルと言えますね。

フッキング、バスとのファイト

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 釣果

1610M-5 は、レギュラーファーストテーパーで素直に曲がるロッドアクション。超高弾性なジグロッドのようなハリは控えめですが、ロッドが曲がってから反発する力が強く、太軸のシングルフックでも鋭いフッキングが可能です。
オフセットフックによるワーミングだけでなく、ラバージグやスピナベでもガッチリとアワセやすいですね。
曲がってからの反発力が強いものの、ある程度の柔軟性も備えているので、トレブルフックのプラグでも絡みついてから引っ掛けるようなフッキングが可能です。

魚が掛かった後は、ロッド全体がキレイに曲がるのでバラし難い安心感がありました。
バットまでしっかりとロッドが曲がりつつ、復元力・反発力が強いのでラインテンションがキープされ、フックオフのリスクを軽減してくれます。

掛かった魚が引っ張る負荷に対しても、ティップやベリー、バットといった各箇所のピースが上手く分散して受け止めるイメージで、マルチピースによるパワーロスを感じさせません。
むしろ各ピースに負荷が分散されることで、釣り人が要している力以上に、魚を引き寄せるパワーが発揮される印象でした。

まとめ

シマノ ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 釣果

「ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5」は、ロクテンと呼ばれる6フィート10インチのベイトロッド。様々なルアーを扱いやすいミディアムパワーに、クセが少なく扱いやすいレギュラーファーストテーパーという、バス釣りにおいて最も評価が高い王道のバーサタイルモデルです。
1ピースロッドの性能に近づけるのではなく、マルチピースだからこそ可能となるロッドアクションを追求し、従来のバスロッドとは全く異なる操作性能や使用感を実現。マルチピースロッド最高峰モデルとして、独自のアドバンテージとパフォーマンスを備えています。

携帯性に優れた5ピースモデルは、様々な遠征先に手軽に持ち運びしやすい点がメリット。汎用性が高い1610M-5は多彩な状況にアジャストしやすいので、ちょっとした旅行や出張先など、新しいフィールドで釣りを楽しむ機会を増やしてくれそうです。
その上で、性能面にも妥協したくない方にとってポイズンアルティマ5ピースは有力な選択肢。決して安い価格設定ではありませんが、バスロッドとして最大級のパフォーマンスが圧倒的なコンパクトサイズに収納可能です。

また、接続パーツの多いマルチピースロッドは、節が増える分だけバット径が太くなり、全体のロッドアクションが極端になる傾向があります。
そうしたマルチピースロッドの課題を、高度な技術と素材で解決し、絶妙なロッドアクションとして完成させている点も見逃せません。
マルチピースだからこそ実現した性能。持ち運びしやすい利便性だけではなく、バスロッドの技術と進化が結集された1つの完成系として、ポイズンアルティマ 5ピース 1610M-5 は一見の価値がある製品です。

ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5 に合うリール

「ポイズンアルティマ5ピース 1610M-5」は、色々なルアーを扱いやすい汎用性の高い機種。加えて、ロッドの持ち感に優れたバランス性能が魅力です。
なので、合わせるリールは用途の幅が広く、自重が160~180g辺りの軽量なバーサタイルベイトリールがベストマッチ。最もおすすめのリールは「シマノ 20メタニウム」です。

20メタニウムは、剛性に優れたボディと力強い巻き感を持ち、幅広いルアーを軽快にキャストできるパーフェクトなバーサタイルベイトリール。高品質なリールの質感や色合いが、黒を基調としたポイズンアルティマ5ピースと良く合います。
別売のシャロースプールと組みわせる事で、より軽量なルアーに対応する事も可能。鉄壁の組みわせと言えますね。

ポイズンアルティマ5ピースのラインナップ、各機種のインプレ

ポイズンアルティマのラインナップや、実際に使用してみたインプレも記事にしているので参考にしてみてください。

出典:シマノ※2021年追加機種を追記しました。ポイズンアルティマが5分割にバラバラだぁああ!!ビッグニュースが飛び込んで...
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