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バス・タクティクス《春の戦略》 | 攻略・実践詳解

水中のバスは、早くから春の行動パターンに

旧暦の季節の転換期は、現在においても絶妙にその日を境にした自然の転換期を示します。

  • 12月22日 ≪冬至≫ 夜が最も長く、昼が短い日
  • 1月20日 ≪大寒≫ 1年で最も寒い時期
  • 2月4日 ≪立春≫ 梅の花が咲く頃
  • 3月6日 ≪啓蟄≫ 土中の冬ごもりの虫が出てくる

そうです。2月4日を境に自然は春に向けゆっくりと暖かくなり、バスも大地の温もりを伝った水温変化を自然に感じ取っているのでしょう。
まだ我々人間が「極寒」と感じているこの季節も、ゆっくりと春の一大イベント「スポーニング(産卵)」に向けて、冬の深場から岸際のシャローへと行ったり戻ったりを繰り返しながら移動を始めます。寒さに強い大型バスほど早く始動し、体力を付けるために多くのベイトを捕食していきます。
ただし、同じ「スポーニング」に絡む時期とはいえ、スポーニング前後では全く行動パターンが違います。

それでは、プリスポーン(スポーニング前)、スポーニング(産卵期)、アフタースポーン(スポーニング後)のそれぞれのバスの行動に応じた実践的攻略方法を紹介!

春の基本的な攻略については、次の記事も参考にしてみてください。

春を迎えるバスは、徐々に「シャローエリア」に移動!!寒い冬も2月下旬以降、「春一番」が吹く頃から「三寒四温」を繰り返し...

プリスポーン(スポーニング前)のバス攻略 (2月下旬~4月中旬)

プリスポーンのバスの行動

体力を温存しながら効率良く捕食できるように、深場の群れたベイトに付くか、それを待ち伏せするのに深場のストラクチャー(障害物)に陣取っていた冬バス。
深場の冷たい水は溶存酸素量も多く、プランクトンやそれを求めるベイトも深場に溜まっていました。僅かな表面水温の上昇により、プランクトンもベイトの群れも同様、少しでも暖かい日の届く浅めのレンジ(層)に上がってゆき、それを追ってバスも徐々にレンジを上げます。

冷水に強い、養分を蓄えた大型バスほど早くに、深場から水中の尾根、起伏、ウィードなどを伝いながらかけ上がりの最上段(ブレイクライン)界隈を、その日の天候によって目まぐるしく変わるプランクトンやそれを追うベイトのレンジに合わせて行ったり来たりします。

プリスポーンのバス:攻略・実践

この季節は、その日の天候により、ベイトとバスのいるレンジをまずは見極める必要があります。
冬パターン寄りの5~6mの深場から、2m内外のレンジをカウントダウンで深い層から徐々にレンジを上げて広範囲に探りやすいスピナーベイトや、シャッド、クランクベイトが最適。

基本的には、ディーエリアからのかけ上がりから、ブレイクラインとその周辺のストラクチャーの存在を、ルアーを障害物に当てながら探るイメージで。晴れて暖かい日は、ウィードやアシがまばらに生えている様な場所があれば恰好の狙い目です。

ただ、釣行日の天候が前日と比べて冬寄りのコンディションの場合は、バイブレーション、メタルバイブ・スピンテールやジグヘッドリグで、よりディープ側のレンジも探ってみましょう。

おすすめルアー

スピナーベイト

遠投した後、広範囲にレンジも変えながらスローリトリーブ。スピナーベイトが放つフラッシングとバイブレーションは、産卵前の「バカ食い」したいバスへのアピール力が絶大!

シャッド、クランクベイト

大型リップを持つルアーは障害回避能力が意外と高いので、2m前後を「ただ巻き」させ、ストラクチャーにタイトにコンタクトさせます。

その他のおすすめルアー:バイブレーション

手前に広いワンドを控えた先にあるブレイクライン、その更に外側へキャストする為、遠投性能の高いこのバイブレーションも春の定番。この時期風が強い日もあるので、遠投性能の高いルアーが重宝しますよね。
ただ、根掛かりのリスクがあるので、比較的障害が少なめなオープンウォーターのゴロタ石エリア等で最も効率的です。

春におすすめのバイブレーション

飛距離充分で、障害回避能力も比較的評価の高いルアーがこの2つ。食い渋る日はサイレントタイプで。

より遠投性能を求めるのであれば、少し大きめのバイブレーションもおすすめです。

スポーニング時(産卵期)のバス攻略 (4月中旬前後)

スポーニング時のバスの行動

ブレイクライン際のディープとシャローを言ったり来たりしていたバスも、水温の安定的な上昇に伴い、水深2m前後のシャローエリアで、より体力を付けるため活発にベイトを捕食。
最終的には、水温の暖まりやすい日当りの良い北側のワンド内の、スポーニングエリアとなる水深1m前後のハードボトムのシャローを目指します。

雌バスは産卵修了後多少ディープ側のストラクチャーに潜み体力を回復させ、雄バスはスポーニングベッド(産卵床)で集中して卵と孵化後の稚魚を守るため、捕食活動は極端に低下します。

スポーニング時のバス:攻略・実践

スポーニングベッドに付いたバスは、バスのテリトーリーに入って来る外敵を追い払うためのリアクションバイトを狙った釣りとなります。
クランクベイトやサスペンドミノーを遠目にキャストした後、ストップ&ゴーやジャーキングでバスに近づけ、目の前でステイさせてください。そのため、スローフローティングやサスペンドタイプが有効となります。

※スポーニングベッドを守る雄バスは、リリース後も同じルアーで何度も釣れてしまう事があります。ベッドだと判断できた場所は、そのポイントを狙いすぎないようにして、バスを消耗させない方がいいでしょう。
本記事も、スポーニングベッドを見つけ出して狙い撃ちする事を推奨するものではありません。そうした釣りを控えるアングラーや、否定的な方も多くいらっしゃいます。

あまり派手な音や動きに反応しない神経質なバスの攻略に、ノンラトル(サイレント)タイプも用意しておいた方が良いでしょう。また、クロー系ワームをトレーラーに装着したラバージグもこの時期の外敵を模すのに最適です。
ディープに潜んでいる雌バスも捕食活動が低下しているので、ラバージグ等での丁寧な誘いが有効。

おすすめルアー

クランクベイト

潜航深度の浅いクランクベイトは春の定番。フローティング設定で、バスの良そうな場所でステイを入れた際の滞留時間が長く、バイトチャンスを増やします。

サスペンドミノー

大型のミノーで外敵を模倣します。ストップ&ゴーやジャーキングでアクションさせた後、バスの前でステイさせる間合いが最大のバイトチャンス。

その他のおすすめルアー:ラバージグ&トレーラー

神経質で喰ってこないバスには、ラバージグとトレーラーの組み合わせも春に効果的。
比較的大きなシルエットでも、春先のバスは口を使ってくれます。

ラバージグ

春先は、ガード無しのフットボールジグでアクション性能優先。着底後、トレーラーを水中で立たせた状態でアクションさせてくれます。
どうしても根がかりしやすい場所は、エバーグリーンの「リアクションフットボール」がおすすめ。

トレーラー

アフタースポーン(スポーニング後)のバス攻略 (5月~梅雨前)

アフタースポーンのバスの行動

スポーニング直後のバスは体力を使い果たしているので、「体力温存」のためストラクチャー(ウィード、消波ブロック、倒木、沈船等)の奥にタイトに潜り込み、しばらくは活発な捕食活動をしなくなります。

この時期は、攻めづらい場所にタイトにルアーを送り込む必要があり、1つのポイントで多少粘ってシェイクやステイさせる我慢の釣りが重要。
釣れれば大型のバスも期待できますが、一般的に「釣りづらい時期」と言われます。

アフタースポーンのバス:攻略・実践

釣り方のイメージとしては、ミッド~シャローの浅いレンジで、冬場のようなスロー気味に釣りを展開。
ストラクチャーの奥にじっと潜むバスの目の前へ、タイトにジグヘッドリグ、ダウンショットリグなどを落とし込みます。
ストラクチャーに当てながら(もしくはストラクチャーに軽くシンカーを引っかけながら)小刻みにシェイクを繰り返すか、しばらく「ステイ(=動かさない)」させるなどの丁寧な戦略が重要。
ウィードレス性能の高いリグ設定で、時間をかけてピンスポットをアプローチしてください。

曇天や雨の日は多少浮き気味のルアーにも反応するので、ノーシンカーリグでゆっくりとフォールさせた後、ストラクチャーにタイトに当てて擦る様に引いてきます。隙間や穴を感じた際は、再びゆっくりフォールさせ、奥に落とし込むイメージ。

おすすめルアー

ジグヘッドリグ

オフセット形状のフックで、スナッグレス・ウィードレス性能の高いジグヘッドは、ストラクチャーにも直撃できるので使いやすいリグ。
フォーリング時、スイミング時、ストラクチャーに引っかけてのシェイク時、いずれもテールの動きでバスを誘惑できるワークがおすすめです。

ダウンショットリグ

この時期はリアルなエビも喰い気を誘います。シュリンプ系のワームや、スモールサイズのソフトベイトによるダウンショットでピンスポットへの直撃も効果的。

その他のおすすめリグ:ノーシンカーリグ

曇天や暖かい雨の日は、バスが浮き気味のルアーにも反応。ジグヘッドリグやダウンショットリグで使用するワームをノーシンカーで使用してゆっくりフォールさせるの効果的。

ノーシンカーでオススメのワームは、ゲーリーヤマモトのベビーファットイカ。
フックは前後どちらからでも刺して使用可。
ヘビーカバーにコンタクトさせてのズル引きも有効です。

まとめ

淡水の食物連鎖の中では、フィッシュイーターであるブラックバスはその頂点に君臨し、最も生命力、繁殖力があると言えるでしょう。
プリスポーン期はベイトを喰いまくって体力を付け、スポーニング期(産卵期)は全神経を使い身体を張って卵や稚魚を守る。また、アフタースポーニング期はそんな疲れ果てた身体が回復するまでは外敵から身を隠す行動を取ります。

どこか我々人間が取る行動と似ていて、何となく姿を想像できそうですよね。
「バスは今どこにいて、どんな行動をしているのか」をまずは自分なりの仮説を立てて、実際にルアーを投げてみる。
仮説が違っていると感じたら、更に別の仮説を立ててルアーを変えて攻めてみる...。
春は、こうした仮説がハマれば、ビッグフィッシュの連発も期待できるシーズン。
「想像通り、バスの行動を読めた!」という喜びは格別です。

スピーディーに探れる様々なルアーを投げ、アクションの手数も増やしてみてください。
バスのコンディションに応じた「得意ルアー」の引き出しを増やせるのもこの時期のメリットです。
少しでも多くの「得意ルアー」を身に付け、釣りの戦略の引き出しを増やしていけるのも春の魅力!

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